山梨県都留市のリニア実験線は、4月12日に二人の賓客を迎えた。安倍晋三首相と、招待されたキャロライン・ケネディ駐日米大使だ。日本は米国から高速鉄道の受注を獲得するため、首相自らセールスマンとなり、赤字覚悟でPRした。
日本メディアはケネディ大使がリニアに試乗した同日、JR東海が「日本版リニア技術」の保有者として、米国にリニア技術を無償で提供し、技術譲渡費を免除することを決めたと報じた。
日本経済新聞の報道によると、日本のリニア技術が米国に採用された場合、日本は国際協力銀行(JIBIC)を通じ米国の高速鉄道プロジェクトに5000億円の融資を提供し、技術と資金の両面から支援していくことになる。
米国政府は東海岸に、首都ワシントンとボストンの2大都市を結ぶ、全長730キロに達する高速鉄道の建設を計画している。日本側が今回狙いを定めたのは、同プロジェクトの1期目、つまりワシントンからメリーランド州ボルチモアを結ぶ全長約60キロの区間で、総工費は1兆円に達すると予想されている。