小米手機のユーザー主導型のオンラインビジネスによる成功は、インターネットが発達している日本を驚かせた。ユーザーは「MIUIへ提案(注:MIUIは小米 スマートフォンの標準OS)」というツールを選択すれば、小米の開発者に状況を報告し、提案することが可能だ。これは小米が人気を集める秘訣となっている。例えばユーザーは自分の好きな色を撮影し、「MIUIへ提案」を使い開発者に写真を送信し、「この色の携帯電話が欲しい」とメッセージを添えることができる。通信事業者を中心とする日本は、このユーザーを中心とするオンラインビジネスを展開する企業、「小米モデル」の魅力を強く感じている。
小米科技の雷軍董事長(会長)兼CEOは記者に対して、「1000万人のユーザーが、小米手機の設計者だ」と語った。同社はユーザーから多くの提案を受け付け、さまざまな機能を開発した。例えばカメラが被写体の性別・年齢を判断し、それに合った美肌・美白機能などを提案する機能があるが、これは女性ユーザーからの提案によるものだ。このアプリを使い写真を撮影すれば、男性は2歳、女性は5歳若く見える。また高齢者からの需要を満たすため、同社は簡略化されたインターフェイスをデザインした。
小米科技のロゴマークを逆さまにすると「心」になり、同社のユーザー重視の理念が示されている。この理念は、日本メディアからも評価された。また日本メディアは、同社の社員の自由な働きぶりを評価し、この自由に働ける雰囲気は中国の新しい創造力を生むと指摘した。