中国の電子商取引大手のアリババグループが、シンガポールの郵便事業会社であるシンガポール・ポストの株式10.35%を取得することについて、両社が合意に達したことが28日、明らかになった。29日付中国証券報が伝えた。
両社の共同声明によると、取得株数は2億2000万株、取得額は3億1250万シンガポールドル(約2億4900万米ドル)となる。アリババは株式取得後、シンガポール・テレコムに次いでシンガポール・ポストの第2の株主となる。
アリババとシンガポール・ポストは、国際電子商取引物流システムの確立を目標に掲げている。アナリストは、「これはアリババの国際化で新たな一歩が踏み出されたことを意味している。今後の同社の米株式市場上場のプラス材料となると見られている」と指摘する。
「中国証券報」より 2014年5月29日