BRICS諸国の将来の発展という問題については、習近平主席は今回の会議期間、中国の理念とプランとを打ち出すことになっている。李副部長によると、中国側は、経済や貿易、投資、金融、通過、相互連結、人文交流などの分野で協力を強化し、各国の人々に着実な利益をもたらすことを期待している。中国側は、BRICS諸国の開発銀行と緊急準備体制をできるだけ早く設立し、BRICS諸国自身の金融安全ネットワークを構築することを積極的に支援する構えだ。
「ロシアの声」の報道によると、アントン・シルアノフ財務相は、BRICS諸国が設立を進めている開発銀行にはすでに100億ドル(約620億元)が資金投入されており、資本金は比率に応じて各国に分配されるとしている。この銀行は「新開発銀行」と名付けられ、銀行資金は、構成国のインフラ事業に特化して用いられる。シルアノフ財務相によると、銀行の本部がどこになるかは構成国首脳によって決定され、上海になる可能性もあるし、ニューデリーになる可能性もある。
李副部長によると、BRICS諸国による開発銀行の各国の出資額の問題について、中国は以前から、平等と相互利益を土台として、友好的な協議を通じて銀行の金融面の手配について共同認識を達成すべきだと主張している。BRICS開発銀行の構想は2013年の第5回BRICS首脳サミットで提出されたもので、BRICS諸国間の相互決済と金融業務を簡略化することにより、ドルとユーロに対する依存度を低めるねらいがある。