このほど開かれた2014年国際通貨フォーラムで、「人民元国際化報告書」が発表された。
同報告書の編集担当でもある中国人民銀行貨幣政策委員会委員、中国人民大学校長の陳雨露氏は同フォーラムに出席し、「人民元オフショア市場の建設は、国際法との抵触が予想される。機密制度もしくは条項の制定を急ぎ、マネーロンダリングの厳格な法的対策を講じ、海外の資金のオフショア金融センターを通じた違法な移転を防がなければならない」と提案した。中国青年報が伝えた。
同報告書は、「世界の主要な国際金融センターは、人民元オフショア金融センターの建設を歓迎している。新興の国際金融センターは、人民元オフショア事業の争奪に乗り出している。世界的に人民元オフショア市場を展開する際に、成り行きに逆らわないという伝統的な実現モデルを尊重すると同時に、市場を積極的に育成する可能性を軽率に否定してはならない」と指摘した。
陳氏は、人民元オフショア市場の発展が今後直面する課題とその対策として、次の4つを挙げた。