これまで不景気の時には中小企業が真っ先に倒産することが多かったが、今年に入ってからはこれまでと異なり、江蘇省南部の地域では、中小企業だけでなく、多くの大企業やリーディングカンパニーといわれる企業も同じように倒産した。また浙江省では、企業の互助組織が招いた資金チェーンの分断事件がしばしば発生した。
中西部はGDP増加率が引き続き全国トップで、上半期のランキングでは上位10位のうち8位を占めたが、ランキングが低下した省区市の半数も占め、このうち中部の省区市は3カ所だった。社会科学院経済研究所の張平副所長は、「中西部の現在の発展モデルには大きな問題が潜んでいる」と話す。
張副所長は、「中国は投資が駆動し資産が推進するという段階が終わり、東部地域の生産コストや生活コストが増大しただけでなく、中西部地域の生産コストと生活コストも増大した。これに人件費の上昇が加わり、伝統的工業や伝統的サービス業の発展における中西部の強みが大幅に力を失っている。青海省や西蔵(チベット)自治区のような特に遠方にあるところを除き、その他の地域では若年人口は沿海地域に移ってしまい、人口高齢化が東部地域よりも深刻だ。全国統一の大市場では、人件費は上昇し、市場自体の資金力もはかばかしくなく、(GDPの増加ペースは)いつ落ちてもおかしくない。特に中部でこうした傾向が強い」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年7月29日