インフラのグレードアップ
世界経済フォーラム『2012-2013年グローバル競争力レポート』によると、中国のインフラ・クォリティーなど各項目においてこぞって米国を下回り、世界第69位であった。
中国の交通インフラは規模が割と大きいが1人当たりの水準が依然としてやや低く、先進国とかなりかけ離れている。2012年、中国の道路網密度は100平方キロ当たり44キロで中所得国の水準を上回っているが、フランスの1/4しかない。鉄道網密度は100平方キロ当たり0.71キロで世界主要先進国の水準を遥かに下回っており、EUの1/7、アメリカの1/3にとどまっている。三の通信インフラには依然として大きな発展空間がある。2012年中国のインターネット普及率は42.3%で、約80%という先進国の水準を遥かに下回っている。
改革開放以後、中国はインフラ整備において輝かしい成果を得た。規模から見るとすでに世界トップを走っているが、密度や一人当たりの水準を見ると依然として世界に立ち遅れている。このことは将来の中国インフラ整備とインフラのグレードアップにはまだ広い発展空間があるということを表明している。インフラ整備関連政策調整が適時に行われれば、全く新しい成長空間が広がるであろう。