電子機器市場においてソニーとサムスンは以前からのライバルだ。ソニーのXperiaスマートフォン業務が疲弊するのに伴い、サムスンが喜んでいるだろうと見る人が多い。だが、サムスンの状況も順調とは言えないようだ的。環球網が米Bloomberg Businessweek報道として伝えた。
アップルがライバルになる前、ソニーはサムスンの海外市場における主なライバルだった。消費者の心をつかむ革新的な商品開発において、ソニーはこれまで一貫してサムスンを大きく引き離していたが、サムスンが世界的な大手に成長したことはソニーの衰退とも関連がある。例えば、サムスンは世界の先進的なテレビ製造メーカーに成長したが、逆にソニーのテレビ業務は年々赤字となっている。サムスンは世界トップクラスのスマートフォンサプライ企業だが、ソニーはこの市場ではわずか3.5%のシェアしかない。
このため、サムスン経営層はソニーの衰退によりひとまず安堵している可能性もある。ソニーは先ごろ、東京市場での株価が13%も暴落し、Xperiaスマートフォン業務の低迷から今年の純損失は2300億円に達する可能性があると発表した。また同社は、スマートフォン事業部の従業員7100人のうち1千人をリストラするとした。
しかしサムスンはこのライバルの不振を喜んでばかりもいられない。ソニーの低迷はソニーの企業管理の失敗を表すだけでなく、サムスン自身も苦境に陥る可能性を暗示するかもしれないためだ。ソニーと同様、アップルのiPhoneと競争し、サムスンは長期間にわたりAndroidスマートフォンを発展させてきた。しかし、新たなiPhone6が消費者の関心を集め、また中国の小米や華為などのブランドの廉価なAndroidスマートフォンがさらに普及するのにともない、サムスンの競争もますます困難に直面している。他に、グーグルがインドのブランドを支援して価格わずか100ドルのAndroid One携帯電話を開発するなど、サムスンへの圧力はさらに拡大している。
業界アナリストによると、アップルがハイエンド市場をリードするのにともない、Android陣営の競争はますます激化し、Android携帯メーカーでは利益の減少や株価変動に引き続き直面すると見られる。
「人民網日本語版」2014年9月28日