「新G7」の経済総量、「旧G7」突破 世界新秩序の予兆に

「新G7」の経済総量、「旧G7」突破 世界新秩序の予兆に。 欧米の金融危機から6年経った現在の世界は、6年前の世界とは同じではない。国際通貨基金(IMF)が7日に発表した報告書「世界経済見通し」によると、購買力平価で計算した場合、中国の2014年の経済規模は17兆6千億ドルに達し、米国の17兆4千億ドルを超え、世界最大の経済体となった…

タグ: 新G7 旧G7 世界経済

発信時間: 2014-10-11 16:05:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

欧米の金融危機から6年経った現在の世界は、6年前の世界とは同じではない。国際通貨基金(IMF)が7日に発表した報告書「世界経済見通し」によると、購買力平価で計算した場合、中国の2014年の経済規模は17兆6千億ドルに達し、米国の17兆4千億ドルを超え、世界最大の経済体となった。米国が1872年以来、142年の長きにわたって占めてきた世界一の経済大国の座を奪ったことになる。

報告では同時に、同じ基準で計算したGDPで計算すると、最大の新興経済国7カ国の経済総量は旧来の工業国7カ国の経済総量を超えた。新旧G7の経済総量はそれぞれ、37兆8千億ドルと34兆5千億ドルだった。新たな新興経済国7カ国は、中国、ブラジル、ロシア、インド、メキシコ、インドネシア、トルコ。旧来の工業国7カ国は、豊かな国家として知られた米国、カナダ、日本、ドイツ、フランス、英国、イタリアである。

IMFの購買力平価での計算方法には異論が存在し、完全に正確なものとは言えないものの、中国と新G7の経済的実力の全体的な飛躍は、疑いようのない現実である。このことは、世界の体系が歴史的な転換期にあることを示している。

地域を見ると、新G7のうち4カ国はアジア、2カ国はラテンアメリカ、1カ国はユーラシアの国である。世界最大の中国はまさしくアジアの代表格と言える。一方、旧G7は、日本1カ国だけが経済的にはアジアの国、政治的には西側の国であるほか、残りの6カ国はすべて欧米の国々で占められる。かつての世界最大国の米国は北米の国だ。

政治的に見れば、旧G7はすべて西側の国であり、血なまぐさい植民の歴史や収奪と拡張の歴史を持っており、帝国時代の烙印が押されていない国はない。新G7はすべて後発国であり、悠久の歴史と輝かしい文化をかつて誇った国々である。中でもアジアの役割をこれまでになかった高みに引き上げ、アジアを中心とした世界の新秩序の誕生の兆しを示しているようにも見える。

発展潜在力から見ると、より多様な新G7は今後、未来の世界の様相と方向とをますますはっきりと体現していくことになる。新G7は旧G7よりもはるかに傾斜度の高い成長曲線を示しており、成長力にもエネルギーにも満ち、限りない将来性を持っている。一方の旧G7はそれと異なり、米国がマクロ政策の余地を持っているのを除き、その他の国とりわけ欧州の国々は成長見込みに欠けている。前進を続ける7カ国と現状維持の7カ国の新旧の違いは大きい。

戦略的な思考から見ても、両者の違いははっきりしている。新G7の事実上のリーダー格である中国は、世界最大の貿易国、世界最大の製造国、世界最大の外貨準備国となりつつある上に、シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード(通称「一帯一路」)という輝かしい新たな世界秩序を共同で建設することを提案している。

中国と新G7の国々には、「世界一」という新たな地位を大事にし、この「世界一」の経済力を利用して自らの地政学的・地経学的な目標を実現していくことが求められている。

 

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年10月11日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。