商務部(商務省)の沈丹陽報道官は16日の定例記者会見で、中国の対外直接投資の増加幅はいくつかの変動をみせた月もあるが、全体としては引き続き良好な発展傾向を維持したとの見方を示した。中国経済網が伝えた。
沈報道官は、「第1~3四半期(1~9月)のデータをみると、中国の対外投資額は前年同期比21.6%増加しており、目下の中国の対外投資情勢は非常に喜ばしいものということができる。今年上半期には、月ごとにみれば、対外直接投資の増加幅にいくつかの変動があったが、これは主として中国企業の海外での合併買収(M&A)の過程で出現したいくつかの不確定要因の影響によるものだ。たとえばいくつかのプロジェクトにおける投資の引き渡しや時間の変動などにより、比較の対象となる数字の変化といった要因が生じることがある。実際には、中国の対外直接投資全体の様子をみれば、今年も引き続き良好な発展傾向を維持したということができる」と述べた。
また沈報道官は、「今年7月以降、中国の非金融分野における対外直接投資が急速に回復し、7月は前年同月比84.9%増加し、8月は同112.1%増加し、非常に好調だった。中国の対外投資の伸びは多くの国・地域において好調さを維持した。たとえば1~9月の欧州連合(EU)に対する直接投資は累計90億ドル(約9651億円)に上り、同218%増加して4倍以上になった。対米投資は同28.2%増加し、EUほどの増加率ではないものの、ここ数年の対米投資の伸びが急速だったことを考えると、この数字は決して低いとはいえない。対ロシア投資が同69.7%増加したこと、中国企業の鉱業分野や製造業分野での国境を越えた投資・M&Aが活発なことが、中国の対外投資における注目点だ」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年10月20日