ドイツのウェブサイトは11月19日、「中国は世界の原発建設市場の立役者に」という見出しで、「中国は現在、世界をリードする原発建設者であり、2040年までに約130基の原子炉を稼動させ、欧州と米国を超える。また、中国の原発企業は海外に進出している」と伝えた。
国際エネルギー機関の新しい報告によると、世界の電力の11%は原子力発電によるもので、2040年までに世界の原発の発電容量は60%増加する見通し。新しい発電所の多くが新興国に建設され、中でも中国は最多で、インド、韓国、ロシアがそれに続く。
米国と欧州の原発の数は今のところ多いが、将来的に変化すると見られ、先進国の200基以上の原子炉は老化している。国際エネルギー機関は、2030年までに中国の原発の数は初めて米国を上回り、2040年には中国は各データにおいて欧米と差をつけると見ている。
中国は7%以上の経済成長率を維持し、電力需要も7%前後の伸びとなっているが、各大都市の深刻化する大気汚染を考慮すると、石炭火力発電だけで増やすことはできない。風力発電や太陽光発電と比べ、原子力発電は汚染改善と経済の面から見て最もよい選択である。