このほど発表された第3四半期業績報告が振るわなかったことから、26日に米国上場した中国オンライン旅行概念株が全面安となった。オンライン旅行サービス会社の携程旅行網の株価は8.48%安の53.5米ドル、途牛旅遊網は12.88%安の12.65米ドル、去哪児網は2.03%安の26.05米ドルとなった。28日付中国証券報が伝えた。
中でも、市場シェアが最大の携程旅行網が26日に発表した前四半期の業績は、純利益が年同期比42%減となり市場の予想を大きく下回った。投資家は業界の先行きを不安視した。
複数の調査機関は、「市場競争の激化により各社はツアー料金の大幅な値下げを強いられている。これに市場マーケティングと運営の費用がかさみコストが拡大し、利益減の主因になっている。収益モデルを改善しなければ、各社がコスト高止まりにより先行き不透明になり、株価も低下を続ける可能性がある」と指摘している。
「中国証券報」より 2014年11月28日