中国石油化工(シノペック)集団が22日に発表した情報によると、中国は2014年の冬と2015年の春にかけて天然ガスの供給不足の局面を迎える可能性がある。同社は2014年11月から2015年3月の天然ガス商品供給量を、前年同期比8億立方メートル増(11%増)の84億立方メートル増とする予定だ。23日付中国証券報が伝えた。
同社はガス田の生産能力の建設を加速しており、生産拡大を目指している。2014年通年の天然ガス生産量は、前年比8%増の200億立方メートルに達する見通しだ。具体的な計画には、中原油田の8カ所での新規開発が含まれる。西南油ガス田は計画を前倒しで開発を開始している。また「川気東送」(四川省のガス資源を東部に送るプロジェクト)パイプライン沿線で40億8000万立方メートルのガス供給を確保し、楡済パイプライン沿線で20億7000万立方メートルのガス供給を確保する。
「中国証券報」より2014年12月23日