李克強中国国務院総理は1月20日から22日までスイスのダボスで開かれる世界経済フォーラム(ダボス会議)2015年年次総会に出席し、国際情勢に対する見解を述べ、中国の経済情勢および改革を全面的に深化させる措置を説明することになっている。
中国外交部の洪磊報道官は1月13日の記者会見で李克強総理のスイス訪問を発表し、世界世論の注目を集めた。
中国の国務院発展研究センター世界発展研究所の丁一凡副所長は、「世界銀行はこの頃2015年世界経済成長率予想値を下方修正した。中国経済も新常態に入っており、経済成長のペースが高速から中高速に変わりつつある。この変化による世界経済への影響は今年の世界経済年次総会で格別に注目されるが、李総理の出席は各国の政治・ビジネス各界の有識者に中国の経済発展を全面的に了解し、認識する良い機会を提供する」と指摘している。
丁副所長は、「中国経済の新常態はGDPの成長率をひたすら追求するのではなく、よりよい経済成長の質を求めることだ。これは外国企業に何を意味し、外国の投資家にどんなチャンスとリスクを意味するものか、彼らは当然知りたいわけだ。また中国は改革を深化させているが、構造調整にしても改革深化にしても、それは何を意味するものか、将来の経済の行方をどう左右するか。外国の投資家にとってみれば、その背後に潜んでいる理由を非常に知りたがるわけだ」と話す。