経済成長率の低下、構造調整、産業のグレードアップ、原動力の変化――中国経済は「新常態」を迎えており、深い変化が生じようとしている。全国人民代表大会財政経済委員会副主任委員の辜勝阻氏はこのほど、中国経済は新常態の中で製造業の「過剰生産能力淘汰」、金融の「脱レバレッジ」、不動産の「脱バブル」、環境の「脱汚染」という4つの痛みを経験するが、同時に6つの新しいチャンスを迎えると述べた。
一つ目のチャンスは、都市化だ。都市化の進展は多くの投資・消費の需要を生み、消費のグレードアップを促す。辜氏は、「都市群は今後、都市化の主な形態と場になり、中国経済の発展において最も活力・潜在力を持つ成長源になる。都市群はまた、未来の中国経済・社会の発展の支柱になる」と指摘した。
二つ目のチャンスは、経済のサービス化だ。辜氏は、「消費のグレードアップが公共性サービス、消費性サービス、生産性サービスの幅広い発展の空間を創造する」と予想した。
三つ目のチャンスは、低炭素化の発展だ。資源環境のボトルネックの圧力が拡大し、新興産業が勃興し、消費者の環境保護意識が高まり、グリーンな低炭素経済のチャンスを創造する。
四つ目のチャンスは、産業のハイエンド化だ。産業構造の水準はロー・ミドルエンドから徐々にハイエンドに移り、中国経済の減速の圧力を相殺する。