五つ目のチャンスは、社会の情報化だ。社会の情報化は現在の経済減速の圧力と発展のボトルネックを解消し、経済発展方式を変化させ、省エネ・排出削減を促し、産業の競争力・製品の競争力を高める上で重要になる、新常態における新たなエンジンだ。
六つ目のチャンスは、経営のグローバル化だ。辜氏は、「中国のグローバル化戦略のモデルチェンジは、製品のグローバル化から企業のグローバル化、商品の輸出大国から資本の輸出大国、輸出中心から投資立国、OEMからブランド革新、ローエンド国際分業体制からハイエンド国際経営戦略、世界の工場というアルバイターから世界の資源統合の主役へと変化しなければならない」と指摘した。
専門家は、未来の経済が持続可能な中高速の成長を実現するためには、革新によるモデルチェンジとグレードアップの駆動が必要で、「2つのエンジン」を使用しなければならないと指摘した。辜氏は、「政府と市場という両手を使い、2つのエンジンを動かさなければならない。まず新たなエンジンを形成し、大衆による創業と革新を促し、民間の知恵と力を引き出す。次に伝統的なエンジンを改造する」と強調した。
辜氏は、「全面的・系統的に、新たなエンジンを形成し古いエンジンを改造することを検討しなければならない。その際に非常に重要なのは、産業のグレードアップの実現で、革新による駆動・けん引を新常態としなければならない。市場の手と政府の手の両手を使い、新たなエンジンを作り、古いエンジンを改造する」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年2月6日