その他、年長者が若い親族にお年玉を配るのも、春節の伝統的な慣わしの1つです。しかし、今年の春節には、チャットアプリ「微信(ウィーチャット)」やオンライン決済アプリ「支付宝(アリペイ)」はユーザーの拡大を狙い、オンライン決済を通じて現金やオンラインショップのクーポン券、商品券などのお年玉を配ることができるサービスを打ち出しました。統計によりますと、今年「微信」や「支付宝」、「微博」などのソーシャルネットワークで配られたお年玉の総額は140億元(約2621億円)を上回ったということです。そのうち、旧暦の大みそか「徐夕」(2月18日)の1日だけで、現金として引き出すことも可能なお年玉の総額は7億元を超えました。
なお、海外旅行に出かける人が絶えず増えていることで、春節の消費拡大効果は内需をけん引すると同時に、全世界の市場に利益をもたらしています。
中国国家観光局によりますと、今年の春節の連休期間中、人民元高やビザ申請手続きの簡略化などの影響を受け、海外旅行に出かける人数は延べ519万人にのぼり、前年同期に比べて約10%増えたということです。今年の春節の人気旅行先は、韓国(15.6%)、タイ(13.9%)、日本(8.7%)、オーストラリア(4.4%)、シンガポール(3.6%)、マレーシア(2.9%)、インドネシア(2.3%)、フィリピン(2.0%)、イタリア(1.5%)、ニュージーランド(1.4%)の順になっています。
(中国国際放送局)2015年2月23日