金融市場の参入ハードルを引き下げへ
関税優遇の他に、25日に仮署名された中韓FTAの内容には、自国の資本市場に参入する相手国の金融企業に対する優遇制度が含まれる。両国の金融市場の参入ハードルが引き下げられる見通しで、金融企業の相手国市場への進出がよりスムーズになる。
両国が今回の協定の中で、金融に独立した章を設けたことに注意が必要だ。中国は他国とFTA交渉を進めた際に、金融をサービスの一部としていた。
今後の進展は?
韓国の聯合ニュースによると、中韓両国はFTAの実質的な交渉の終了を宣言すると、英語の協定を作成し法的分析を行った。両国がFTAの仮署名を行ったことは、これらの作業が完了し、双方が英語の協定に問題がないことを確認したことを意味する。
中韓FTAの発効まで、多くの手続きを経る必要がある。まず、双方は協定を自国の言語に翻訳しなければならない。中韓FTAの文書と減税リストは計1077ページに達し、翻訳には長い時間がかかる。両国は文書の翻訳完了後、国内の一連の批准・手続きを踏まえた上で、英語および自国の言語で作成された協定の正式署名を行う。韓国メディアによると、韓国政府は今年上半期の正式署名を予定している。韓国政府はその後、この協定の批准同意案を国会に提出する。国会でスムーズに批准されれば、中韓FTAは年内発効となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年2月26日