商務部(省)は17日、定例記者会見を開催し、今年2月の商務の運営状況を紹介した。商務部の沈丹陽報道官は記者の質問に答えた。
――中国の2月の外資吸収を国別に見ると、ドイツは59%、フランスとサウジアラビアがそれぞれ300%と800%超のアップを実現したが、東南アジア諸国は30.7%減少した。これらの国の対中投資の変動幅が大きいのはなぜか。
一部の先進国は本国の経済成長が順調な時には対外投資を減らす。だが挙げられたいくつかの国、とりわけドイツやフランスではこれと異なり、一部の重大プロジェクトの対中投資の実現が進められてきた。大きなプロジェクトが1つか2つあれば、非常に高い成長を短期で実現できる。
発表されたばかりのデータから見ると、1月と2月の外資の投入額すなわち中国の外資吸収のうち、国別ではドイツとフランス、サウジアラビアの成長幅が大きかった。これらの国の対中投資の成長が速い原因としては、これらの国の対中投資が重大プロジェクト、自動車や化学工業、電力などの産業の一大プロジェクトに対するものであることが考えられる。これらの大プロジェクトは新設されたものもあれば、増資されたものもある。新たに注ぎこまれた資金の規模が大きいため、増加幅は大きくなっている。独ダイムラー社や仏ARKEMA ASIE SAS社、サウジ・アラビア基礎産業公社などは、対中投資のためのプロジェクトに注ぐためのまとまった規模の資金がある。
2008年に中国とサウジアラビアが戦略的パートナーシップを結んでから、双方の経済貿易協力は急速な発展を遂げた。2014年末までに、サウジアラビアの対中投資は累計12.4億ドルに達し、石油化学分野を中心に用いられた。これには福建の製油・化学工業一体化プロジェクトや天津のエチレンプロジェクトなどが含まれる。今年2月、サウジアラビアの対中投資は大幅に増加し、前年同期比で873.8%の伸びとなった。サウジアラビアが中国での投資プロジェクトに新たな資金を注いだためと考えられる。双方の協力の発展に伴い、今後は中国に投資するサウジアラビアの企業はますます増える見込みだ。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年3月18日