撤退は競争による淘汰
中国で30年の勤務・生活歴を持つ、韓国CFグループの中国区担当の朴根太氏は、「当社は中国での投資を拡大し続けており、5年内に中国の売上を10倍に拡大し、韓国本社以上とする。これは私が実現を目指している、中国の夢だ」と語った。
韓国最大の食品グループである同社は、食品、生物工学、物流、娯楽の4大事業を中国で展開しており、中国に87の子会社を設立している。朴氏は、「中国は世界2位の経済体となっている。高い志を持ちながら、中国市場を見落とすグローバル企業があるだろうか?中国政府は環境汚染や食品安全問題への重視を強め、一般人は健康的な飲食にこだわるようになる。当社はより高い投資の将来性を目にしており、投資の自信を深めている」と話した。
中国商務部国際貿易経済協力研究院の梅新育研究員は、「少数の西側グローバル企業が中国の工場を閉鎖した主因は、中国のビジネス環境の悪化ではない。これらの企業の競争力は、中国企業と第3国の企業と比べ低下し、経営を維持できなくなり、モデルチェンジを強いられた」と分析した。
中国商務部国際貿易経済協力研究院の王志楽研究員は、「中国から撤退する外資系企業の多くは、低コストを目的としており、そもそも安価な労働力を目当てに中国に進出していた。中国の投資環境がさらに改善されれば、よりハイエンドで質の高い投資を引きつけられる可能性がある」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月24日