上海総合指数は3月30日に+2.59%の3795.94ポイントで取引を終了し、7年ぶりの高水準となった。2015年第1四半期が間もなく終了しようとする中、上海総合指数は3800ポイント台に乗ろうとしている。市場に利益がもたらされ、中年男性・女性が広場で踊るのをやめ株投資に走っている。また、1980・90年代生まれなどの「第5世代投資家」が市場に進出している。
春節(旧正月)後、株式市場は口座を開設する新たな投資家を迎えた。中国証券監督管理委員会は、個人投資家が市場取引に占める比率は9割に達すると発表した。中国証券登記結算有限公司のデータによると、3月16−20日のA株新規口座開設数は、前月比57.95%増の113万8500口に達し、約8年ぶりの高水準となった。業界関係者は、中年男性・女性から在学中の大学生に至る国民的な株投資ブームは2008年ぶりだと振り返った。
中高年者が株投資に熱中、過度な刺激に要注意
市場が強気相場を迎える中、広場で集団ダンスに夢中になっていた中年男性・女性が方向を転じ、株式市場に足を踏み入れようとしている。
市民の劉艶霞さんは株投資のために、広場のダンスの時間を調整したという。「朝食後に踊りに行くことがあったが、今はやめにして、9時になるとパソコンと向き合っている」劉さんはこれまで塩漬けになっていた十数万元を除き、さらに5−6万元の利益を上げた。中年男性・女性の他に、多くの高齢者も株投資の大軍に加わっている。ベテラン投資家の楊さんは、「株式市場を20年以上渡り歩いており、株投資が月曜から金曜までの日課になっている。午前9時半から午後11時半、午後1時から3時まで、毎日パソコンの前に4時間座っている」と語った。
楊さんは株投資に中毒性があることを認めているが、高齢者が今から入門することはおすすめできないと話した。「高齢者はショックに耐えられない。私のように中年の頃から始め、訓練を経ている人でも、薬を常に準備しているほどだ。今から投資を始める新人ならばなおさらだ」
第5世代投資家が台頭、休憩時間に投資
会社の同僚間の挨拶はもはや「食事した?」ではなく、「株はどうなった?」に変わった。店舗の窓口には口座を新規開設する人の行列ができ、担当者は食事をする暇もないと不満を漏らした。「強気相場が到来」といった宣伝文句が、あちこちで見かけられるようになった。証券会社の店舗の近くに勤務するホワイトカラーはこの「地理的優位」を利用し、昼休みに口座を開設している。給与所得者の他に、大学生も市場に進出している。また一部のベテラン投資家は、次の世代に希望を託そうとしている。大学で金融を専攻している小芸さんは、「両親に連れられ昨年口座を開設した。両親は自分で分析し株を選ぶようにと、1万元を入金してくれた。始めたばかりの頃は赤字を恐れていたが、両親からは赤字になっても構わない、強気相場なのだからそれほど損することはないと何度も言われた。1回目の投資では株価のピークより2日早めに手放してしまい、5%の利益を切ってしまった。その数日間は寝食もままならなかった。その後株価が上がり、ゆっくり慣れることができた」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月31日