「一帯一路(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)」は市場が狙う次なる投資分野の一つだ。関係筋によると、「一帯一路」といった国家戦略に乗じて新たなチャンスを迎えることはもはや業界内のコンセンサスとなっており、預金準備率や金利の引下げなどの経済政策も建築分野に朗報をもたらす見込みだ。建築分野におけるテーマ―型投資チャンスは2015年年間を通し、PPPを代表とする建築モデルが民間資本により大きな発展空間を作り上げ、資産証券化の成長に良好な土台を提供すると見られる。
一連の国家戦略の導きの下で、インフラ整備及び関連分野における発展機会は見逃すものではないと見られる。銀河証券の鮑栄富研究員は、「インフラ整備における重点分野への投資、バラック区と危険住宅の改築、都市地下水道管網、中部・西部鉄道・道路、内地の河川航路と水利、情報、電力、石油と天然ガスなどを含む重大プロジェクト、およびクリーンエネルギー、省エネ・環境保護、エコ建設プロジェクト関連業界には巨大な発展チャンスがある」と話す。
「一帯一路」などの国家戦略はインフラ投資の起爆剤となりつつある。国信証券の邱波アナリストは、「経済成長の減速圧力が強くなる中で、インフラ投資はすでに経済成長をけん引する重要なポイントになっている。関連部門による許認可投資総額が10兆元に上る7種類のインフラ整備プロジェクト、および「一帯一路」の全面的推進といった要因を考慮すると、2015年は中国で大きなインフラ建設ブームが起こる見込みだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月10日