「2015年は金利自由化の最終段階に入る。これは金融機関の金利設定能力をより優れたものにすることに役立ち、中小企業への貸し出しにも有利に働く」5月11日、中国銀行業協会の巴曙松・チーフエコノミストはこう語った。 当日、同氏は中国人民銀行研究局の陸磊局長とともに、基準金利の0.25%の引き下げについて解説した。
同氏は「2014年12月と2015年3月の2回の利下げ局面での、金融機関の金利設定状況を見ていると、各社とも上限の125%を下回っており、上限に設定する金融機関は明らかに減少した。金利の自主設定能力が高まっている証といえる」と指摘。「金利の自由化は、金融機関の経営管理能力の向上や金融市場のイノベーションにもつながる」との見方を示した。 さらに預金金利の上限が(基準金利の)110%から120%まで引き上げられたことで、金利の自由化は最終段階に入ったという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月11日