中国の李克強総理は今月18日から26日にかけてブラジル、コロンビア、べるー、チリという中南米4カ国を訪問することになる。今回の訪問は昨年7月の習近平主席の南米訪問に続く、中国主要指導者による南米地域への重要な訪問であり、特に李克強氏が中国総理としてこの4カ国に対する初の訪問となる。また、中国の総理による20年ぶりのベルー訪問、30年ぶりのコロンビア訪問でもあるため、中南米地域に対する中国政府の強い関心を示し、中国・中南米4カ国との多国間関係及び中国・中南米経済・貿易協力を推進する上で重要な意味を持つ。
中南米諸国は李総理の訪問を大いに期待し、中国による中南米からの輸入増加や中南米への投資拡大を希望している。ルセフ大統領は先日中国メディアの取材に応じ、「我々は中国総理の訪問を非常に期待している。これにより両国関係はさらに一歩前進することになる」と話した。一方、中国も中南米諸国の膨大な市場と豊富なエネルギー資源を借りて経済の安定かつ健全な発展を確保する狙いがある。
今回の訪問は中国・中南米経済・貿易における実務協力を力強く推進し、双方の生産能力の連結を促進し、中国企業による海外進出を加速する上でも重要な意味を持つと見られる。