「羊が牛(ブル)を連れてきた」、「中国株式に火が付いた」、「中国株式がロケットに乗った」…。今年に入ってわずか3か月半で、上海株価指数は30%近く上昇した。過去1年で見れば2倍の上昇である。株式市場への参入者激増でシステムダウンを起こしたり、不動産を売って株式を始める人が増えたりなど、様々な話題が飛び交っている。これらの小さな話題を通じて、楽観論者は中国株式の盛宴は今後も続くと判断する。イギリスのメディアは、中国株式市場は「メード・イン・チャイナ」同様に、もう1つの市場、つまり世界金融市場の主役になると大胆に予測している。「2015年以降は、朝起きたらニューヨーク市場でなく上海市場を見るだけで、世界市場の動きが一目瞭然になるだろう」。
「中国が世界の製造業の中心になっていることに我々はすっかり慣れているが、今後は中国が世界金融市場の中心になっているのに慣れていくはずだ」。イギリス紙「デイリー・テレグラフ」は13日、中国株式市場高騰の意義を新たな角度からとらえている。記事によると、現状がバブルであるか否かを問わず、中国経済の規模は巨大であり、その株価指数の上昇とそれが生み出す巨大な資金は世界市場を変えることになる。投資者は長年、ニューヨーク市場から世界の状況を判断するのに慣れてきた。