各国市場は、ダウ・ジョーンズやS&P500インデックスの状況に従って上昇あるいは下落してきた。なぜならニューヨークは世界最大の株式市場であり、世界最大の会社の株を売買しているからである。しかし今後は変わる。上海総合指数がダウ・ジョーンズ指数に取って代わるのだ。2015年以降は、朝起きたらニューヨーク市場でなく上海市場を見るだけで、世界市場の動きが一目瞭然になるだろう…。
この観点に対し、英大証券の首席エコノミストの李大霄氏は「現実離れしている」と否定的だ。同氏は「環球時報」の記者に対し、中国株式市場はアメリカ株式市場にまだまだ及ばないと述べる。規模や投資家構造、融資能力、取引システム、国際化レベルなどの面で、アメリカ株式市場と同列には扱えない。中国株式市場は20数年の経験しかない「若者」であり、「アメリカに代わって世界金融市場のリーダーになるというのは、我々の長期的ビジョンに過ぎない」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年5月28日