商務部など10部門は5月25日、共同で「全国流通結節都市配置構想(2015~2020年)」を発表した。全国の幹線流通ネットワークを迅速に構築し、流通結節点となる都市の機能を向上させることで、さらなる流通業のインフラや先進性を高め、潜在消費能力をより向上させることが目的である。
この構想は、国家地域発展総合戦略や「一帯一路」、「北京・天津・河北省の共同発展」、「長江経済ベルト戦略」などの戦略に基づきながら、「国家新都市化計画」や「全国主体機能エリア計画」と結合させたものである。具体的には、2015~2020年に、3つの縦断道路と5つの横断道路からなる全国の幹線流通ネットワークを確定させ、流通結節点都市を国家級・区域級・地域級と明確に分ける。同時に流通の大動脈とするためのインフラ、公益性のある流通設備、流通結節点都市での情報化レベルの向上、商業貿易物流区画の整備、共同配送ネットワークの整備、国家Eコマース模範基地の発展、沿岸都市での港湾機能の強化、商業都市として適切な集合発展、流通分野の標準化の普及強化など9つの任務について提起している。
流通の結節点となる都市は相対的に経済規模が大きく、商品流通量も多い。取引やモノ、資金、情報などが高度に集まる場所である。強い吸引力と発信力を持ち、流通ネットワークの中枢となる。これらの都市を合理的に決定、素早く育成することで、全国幹線流通ネットワークが構築されたあかつきには現代的な市場システムとして完備されるだろう。これは国民経済の効率的運用や品質向上にとって大きな意義を持つ。この構想は、中国共産党の第十八回全国代表大会などの精神や、「流通体制改革の深化と流通産業発展の発展に関する国務院の意見」に基づき策定された。構想期間は2015年から2020年まで。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月3日