北京市は5月26日午前、「2015年シルバー産業発展報告」を発表した。同報告によると、北京市のシルバー施設の8割が五環外に立地。施設のベッドは満杯と空室の両極端が生じている。5万近いベッドが足りない状況もあれば、入居率が40%という人気のない施設もあるという。
北京市のシルバー施設のベッドは5万床不足 報告によると、北京市のシルバー施設の8割は五環外に立地。施設のベッド数自体は十分にある。 2013年のシルバー施設は410軒で、8万以上のベッドがある。3分の2が郊外遠くに立地している。五環外の施設が8割近くを占め、六環外の施設は216軒となっている。ベッド数で見ると、五環外が6万5420床で83.4%を占める。地区別で見ると、多い順に昌平・朝陽・海淀に多い。東城が最も少なく948床と、全体の2%未満だった。
北京市が最近提唱している「9064シルバーモデル(90%の老人が家で、6%が地域のシルバー施設で、4%が老人専用施設で老後を過ごす)」に基づけば、4%のお年寄りが老人専用施設で老後を過ごすことになる。するとベッドは2万床以上不足することになる。11の地区で一定程度の不足が生じることになるが、中でも不足が多いのが東城、西城、朝陽、海淀、豊台の5地区で、5千床以上が不足している。一方で昌平、大興、平谷、密雲、延慶ではニーズを超えたベッドが供給されている。 また、現在北京市には自分で生活できないお年寄りが約12万人おり、もし彼ら全員がシルバー施設に入居すると、北京市のベッド数は5万床近く不足する。昌平、大興、延慶などがニーズを超えたベッド数になっているが、残りの13地区はベッド数が不足しており、特に西城、東城、豊台、順義などの不足がひどく、5千以上不足している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年6月2日