自主研究開発と「品質第一」という考え方がもたらしたもう一つのメリット、それは日本の製造業が独自の整った標準システムと多くの技術特許をもつようになったことだ。張准教授は、「日本企業は成長ペースがゆっくりで曲折もあるが、ライフサイクルが他国の企業よりも長い」と指摘する。
企業の発展モデル、技術の研究開発、価値観という要因のほか、政府の開放的な態度も日本の製造業に多くの発展の可能性を与えてきた。張准教授は、「日本ではタバコ、鉄道、資源型産業が政府の統制下にあるのを除き、他の産業は基本的に『見えざる手』である市場にコントロールされている」と話す。日本では市場ニーズを通じた企業間の良好な競争が大切にされる。自動車の場合、日本政府は初めは最小限のマクロコントロールを行っただけで、これといった計画をうち出さなかった。そして今、日本で最も成功した産業は自動車産業だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月9日