内蒙古(モンゴル)地域は、昔から、中国北方の少数民族が住むエリアだ。彼らの飲食文化は、長い歴史と濃厚な地方色・民俗色を誇っている。内蒙古十大文化の象徴のひとつであるモンゴル料理は、少数民族の伝統文化保護・伝承事業において、非常に大切な意味を持ち、重要な地位を占めている。内蒙古標準化院は、モンゴル料理を発展させて整った料理系統とすることを主な目的とし、中心となる専門技術者、関連分野の教授、専門家、学者を集めてモンゴル料理の標準化案を作成。モンゴル料理の食材、調理技術、調理法、調理設備、メニューの系統だった整理・帰納・総括作業を進め、モンゴル飲食業全体の秩序ある健全な発展を促進する方針だ。新華網が伝えた。
内蒙古品質監督局宣伝処の虞力処長は、モンゴル料理について、次の通り紹介した。
モンゴル料理は、中国北方民族の飲食文化を代表する典型的な料理だ。自然で環境に優しく、栄養豊富で、調理がしやすいという特徴を備えており、農耕文化における飲食のスタイルや特徴とは明らかに違う。蒙古族の生活習慣、社交儀礼、民族の個性が反映されており、中華民族の伝統飲食文化の重要な構成要素であり、地理的特産物や食材の種類はもちろん、調理技術、独特の味わい、料理の数、消費市場などの面でも、中国地方料理のひとつとして重要な要素が揃っている。今回、内モンゴル自治区が飲食業の標準化案を完成させたことで、モンゴル料理が、中国八大料理に続く、9番目の地方料理となる可能性は大いにあり得る。(写真提供:内蒙古標準化院)(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月28日