自動車のスマート化が進み、将来的にハンドルを使わなくても操縦できる自動車が登場するかもしれない。河南省鄭州市と開封市を結ぶ「鄭開大道」では、すでにこのような光景が見られるようになった。経済日報が伝えた。
2台のカメラ、4台のレーザーレーダー、1台のミリ波レーダー、カーナビを搭載した宇通大型バスが、通常の交通環境下の鄭開大道で、西から東に32.6キロ安全走行した。最高時速は68キロに達し、26の信号のある交差点を通過。前の車に追尾し、自主的に車線変更し、前の車を追い越し、信号を自動的に識別して通行し、決められた位置で停車するといった試験科目を終え、順調に終点にたどり着いた。
これは世界初の自動運転大型バスだ。通常の交通環境下の道路で、人の手をまったく加えることなく初めて運転に成功した。これは中国のバス製造産業が画期的な進展を迎えたことを意味する。
中国バス製造最大手の宇通客車がこの自動運転バスを開発したことについて、業界内の専門家は、中国バス業界の一つの節目だと指摘した。中国工程院院士、自動運転バス課題チーム担当者の李徳毅氏は、「一連のスマート感知などの手段により、自動運転スマートカーは車両のアクティブセーフティ性能を飛躍的に高め、運転手の間違った操縦などを是正する。スマートカーは、今後の交通発展のスマート化により、最終的に交通事故を根絶する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年9月17日