中国で信用情報システムの構築が推進されている。国務院は昨年、全国信用情報システムの構築に向けたロードマップを策定。今年には「誠実・信用」を中核とする新たな市場監督・管理体制を導入した。ビッグデータを活用し、企業の市場行為に対する事中・事後の管理・監督を強化している。16日に開かれた国務院新聞弁公室の記者会見で、国家発展改革委員会(国家発改委)の連維良・副主任は信用情報システム構築の成果と、その意義について解説した。
(一)全国信用情報システムの構築計画が遂行。信用情報システムの構築をめぐって、計画は政治・行政、商務、社会、司法の4分野において、34項目の重要課題を明示している。
(二)「統一社会信用コード」の導入。国務院は今年、既存の組織機構コードをベースに、すべての法人と組織を対象とした18ケタの「統一社会信用コード」の導入を決めた。個人の「社会信用コード」といえば、それは身分証明書の番号だ。法人と組織も今後、自らの「身分証明書の番号」を持つことになる。すでにある組織機構コードは4000万以上の法人、組織を網羅。今年10月1日から、新規登記企業に「統一社会信用コード」が付与される。