世界知的所有権機関(WIPO)はこのほど「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2015年版」に関するリポートを発表。イノベーション指数ランキング上位は引き続き高所得国が独占したが、中国は中所得国のなかで頭角を現し、「最もイノベーティブ(革新的)な国」の上位に食い込もうとしている。
「グローバル・イノベーション・インデックス(GII)2015年版」は、「成長促進につながる有効なイノベーション政策」を評価基準としている。新興経済国政府が自国の優位性を活かして環境整備を進め、イノベーションを促進するとともに成長を刺激する新たな道を切り開いていく可能性が重視される。リポートによれば、イノベーション政策は発展途上国と新興国で中心的な地位にあり、イノベーション促進は成長戦略の中核であると同時に、汚染、衛生、貧困、失業などの緊迫した社会問題解決に極めて重要な意味を持つ。