中国で次期5カ年計画の策定が着々と進んでいる。10月26~29日に開催される中国共産党第18期中央委員会第5回全体会議(五中全会)で、「十三五計画(第13次5カ年計画、2016~20年)」が審議される見通し。
清華大学国情研究院の胡鞍・院長は、「2020年までに『小康社会』の全面的実現を達成できれば、『中進国』、あるいは『比較的豊か』の基準を概ねクリアすることになる。『小康社会』の全面的実現という目標の達成は、中国のみならず、人類の発展にとっても重大な意味を持つ」と指摘している。
ただ、構造改革や成長モデルの転換を推進するなか、経済成長目標を再度下方修正する可能性も浮上。専門家の予測によれば、「十三五」期における経済成長率の合理的なレンジは6.5~7.5%。国際的な要因を加味すれば、レンジの上限と下限はさらに0.5ポイントずつ引き下げられる可能性がある。足元の状況では、「十三五」の経済成長目標が「十二五」の7%から6.5%に下方修正されることも考えられる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月8日