北京市総工会(労働組合連合)はこのほど、「北漂」(北京戸籍を持たずに北京で働く地方労働者)や「アリ族」(高学歴を持ちながら定職のない若者)など、最近新たに登場した社会階層に向けに、末端の組織を設置していく方針を明らかにした。
同総工会の梁偉主任は「北京の社会構成が大きく変化している。新たな階層は増加の一途だ。こうした中で必要なことは、そのような変化に対応した新組織づくりや組織規模の拡大である」と述べた。
組織に関する問題は大きく分けて2つあるという。1つ目は機関・企業の後方人員や警備員、国有企業の派遣社員やアルバイト職員などが組織に加入していないこと。2つ目は「北漂」や「アリ族」と呼ばれる新たな階層の人たちがカバーされていない点である。
「今後は、従来の組織体系をより強固なものにするとともに、新興産業や新階層を対象にした、それらにふさわしい組織を構築していくことが必要である」と梁主任は強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月21日