習近平国家主席は、中国の国家主席としては10年ぶりの訪英を開始した。英国政府によると、習主席は訪英中に300億ポンド規模の契約を締結する見通しだ。クリエイティブ産業、小売、エネルギー、金融サービス、科学技術、教育などの業界に利益が及び、英国の3900人以上の雇用機会が創出される。
世界2位の経済体である中国は英国と、各業界を網羅する経済・貿易契約を締結する。これにはクリエイティブ産業、小売、エネルギー、衛生・科学技術、金融サービス、航空・宇宙、教育の他に、両国の日増しに緊密化する経済・商業協力関係の強化が含まれる。
今回の訪問は、中国市場に進出を検討している英国企業に輸出の機会をもたらし、中国の対英投資を刺激する。習主席は今週末、英国の首相とマンチェスターを訪問する。中国は同地域への投資拡大を宣言し、北方経済成長区の発展を推進する。
英国の首相は習主席の訪問前に、「これは英中関係の非常に重要な時だ。両国の貿易・投資が拡大を続け、国民間の交流も増加を続けている。今回の訪英は両国のこれらの面の交流を強化する。両国はこの機会に、気候変動や貧困撲滅といった重大な国際問題をめぐる協力の強化を検討できる。これは両国関係を深める絶好の機会だ」と発言した。双方は多くの利益が及ぶ業界のうち、小売に関する10億ポンド超の輸出契約を結ぶ。これは英国企業の中国事業の発展を促す。
経済・貿易契約の他に、今回の訪英は両国に国際問題の協力の強化を検討する機会をもたらす。これにはテロリストや過激派組織の脅威への対応が含まれる。
今週締結される契約金額は、昨年の英中首脳会談の140億ポンドを上回る。英国の多くの長官が訪中し(英国財務大臣が先月訪中を含む)、両国関係は正式に「黄金の時代」に入った。
習主席の訪英中、英国の首相は今週水曜日午後にダウニング街で首脳会談を開き、木曜日にはチェッカーズにある首相の邸宅で再び会談を開く。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月21日