宇通公司の純電気バス
2年に1度の開催で世界最大の規模を誇り、歴史が最も長いバス展示会の一つ、バスワールド展示会が16日からベルギーのコルトレイクエキスポセンターで開かれた。展示会には、メルセデスベンツ、スカニア、ボルボのほか、中国の宇通公司、BYDも参加した。
欧州はハイエンドバスの重要な市場で、欧米バスメーカーの激戦区となってきた。欧州のバスは現在、軽油を主燃料とし、走行距離が長いものの消費燃料が多く、都市部の大気汚染源の一つとなっている。そのため、省エネルギー・新エネルギー型バスの普及は、大中都市のエネルギー節約と大気の質改善に有効な手段となり、汚染ゼロ・排出ゼロの純電動自動車も欧州都市部の大気改善を図る重要な選択肢だ。欧州委員会の規定によると、EU(欧州連合)の加盟国は、公共バスと大型旅客バスを2020年までに入れ換える必要がある。EUが規定する排出削減基準を満たすために、各メーカーが今回の展示会で省エネと排出削減をコンセプトに打ち出すなか、宇通公司などの中国メーカーが展示した純電動バスは欧州各国の注目を集めた。