BYDの純電気バス
宇通公司は今回の展示会で、欧州の都市バス路線用に設計した純電動バスを世界で初めて発表した。海外マーケティング部の常浩・常務副総経理は、RATP(パリ交通公団)から展示会開幕前に、「パリ・グリーン・プラン」へ参加し、純電動バス2台の試運転を行うよう要請されたことを明らかにした。「すでに純電動バス1台がパリに届いており、RATPが半年にわたり試運転を行う予定です」と話す。試運転が順調なら、同社は向こう10年にわたり、新エネルギーバスの主要サプライヤーの一つとなる見込みで、そうなれば、中国ブランドとしては初めて大規模にグローバル進出する新エネルギーバスメーカーとなる。
展示会には多くの運営事業者も参加し、純電動バスに強い興味を示した。フランスのバスディーラー、DCGのピエール総裁は、中国製バスの品質とアフターサービスが向上したことで、注目する企業も多くなったと指摘。「欧州は経済危機の最中にあり、フランスも自国の製造業と雇用を守るために自動車輸入を抑制することを望んでいます。この点で宇通公司はバランスを取り、電動バスが環境に寄与する上、フランスの就業も促進するでしょう。今後は、宇通公司に代表される中国メーカーのバスが、西欧の市場で歓迎されると思います」と述べている。