重点改革の進展に期待
国民経済に関する最高レベルの文書として、五カ年計画は主に全国の重大建設プロジェクト、生産力分布、国民経済の重要な比例関係などの戦略的な計画を打ち出す。第12次五カ年計画の24の指標のうち、GDP成長率、サービス業の比重、都市化率の3項目のみが経済指標であり、その他の高速鉄道、水利、医療保険、保障的住宅(低・中所得者向け住宅)などは、いずれも公共事業類の指標となっている。
全面的に小康社会を建設するという目標の下、第13次五カ年計画のより多くの指標が、経済以外の分野に重きを置くことになりそうだ。
生態文明の建設がより重視され、財政・税政改革も重点の一つになる見通しだ。会議後、人口政策が調整されると予想されている。また一部の機関は、「美しい中国」に続き、「健康な中国」という概念が、国家戦略に引き上げられると予想している。