北京市2015年第5期新エネルギー自動車枠資格の審査を通った申請者1万7150人は26日、抽選無しでナンバープレートを取得することが可能となった。中国国務院常務会議でもすでに、各地の新エネルギー車の通行制限と購入制限を廃止する方針が示されている。
中国自動車工業協会のまとめによると、2015年1~9月の新エネルギー車生産台数は14万4284台、販売台数は13万6733台で、それぞれ前年同期に比べ2倍増、2.3倍増となった。業界関係者は一様に、ナンバープレート取得時の抽選がなくなれば、新エネルギー車がさらに増えると予想。「第一電動網」編集長の邱鍇俊氏は、ナンバープレートの抽選廃止で、新エネルギー車購入枠が今回だけで約1万3000件増え、その半数が権利を放棄しても新エネルギー車所有者が7000人近く増えるとの見方を示した。
現在の購入制限策は、消費者の自動車需要を大きく抑えている。深セン市を例に挙げると、2014年に新エネルギー車は約55万台増加したが、購入制限後の2015年はナンバープレート発行枚数が現時点でわずか10万台分となり、通年の新エネルギー車生産・販売台数は25万台前後にとどまる見込み。大都市の新エネルギー車購入制限が廃止されれば、自動車需要の大部分が新エネルギー車に向かい、新エネルギー車の急増につながる見通しだ。