新たに発表された2015年度中国電子商取引(EC)市場リポート『インターネットのブランド化とブランドのインターネット化』によると、2014年の小売市場でオンライン取引の浸透率が11%に上り、過去最高を更新した。オンライン取引額は2兆9000万元。さらに、20年までにオンライン取引の浸透率は22%に拡大し、10兆元規模まで膨らむと予想されている。それと同時に、消費者が品質の高いブランドや製品を求める意識もますます強くなりそうだ。
リポートは、電子商取引でクロスボーダーECは今後、寄与度がさらに向上するとの見方を示した。年平均で30%の伸びが続き、20年には1兆元規模に達すると予想。なかでも食品とベビー用品がけん引役となり、年平均伸び率が30%を上回る見通しだ。クロスボーダーECで、食品やベビー用品など安全性が重要視される商品、衣料品、消費電子製品など国内外で価格差が大きい商品が国内の消費者に好まれている。