中国人民銀行(中央銀行)の責任者は14日、「国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)通貨への人民元採用に関する、ラガルド専務理事の声明を歓迎する。中国は各国が人民元のSDR採用を支持することを望む」と述べた。経済日報が伝えた。
SDRは、加盟国の準備資産を補完する手段として、IMFが創設した国際準備資産。SDRの価値は米ドル、ユーロ、日本円、英ポンドの4種類の通貨からなる国際通貨バスケットに基づいて決定される。
ラガルド専務理事はこのほど発表した声明の中で、「IMFスタッフは理事会に提出したSDR審査の文書で、人民元が『自由に利用可能な』通貨という要件を満たすと評価し、人民元をSDR構成の5つ目の通貨に加えるよう理事会に提案した」と表明した。最終的な決定は11月30日に開催される理事会で発表される。