中国観光研究院は北京で17日、「2015年中国インバウンド観光発展年度報告書」の発表会およびインバウンド観光革新発展フォーラムを開催した。人民日報海外版が伝えた。
報告書によると、2014年、中国のインバウンド観光市場は安定した発展を維持し、収入は引き続き増加した。2014年に中国を訪れた域外からの観光客は、前年同期比0.45%減の、延べ1億2849万8300人。うち外国人観光客は0.27%増の延べ2636万800人だった。市場規模はフランス、米国、スペインに次ぐ世界4位。
▽文化と自然が人気
報告書によると、訪中外国人観光客数の国別ランキングは上から順に、韓国、日本、米国、ロシア、ベトナム、マレーシア、モンゴル、シンガポール、フィリピン、インドで、これらの国が全体の7割を占めた。中国・韓国観光年と中国・インド観光年の実施により、訪中韓国人観光客は前年同期比5.4%増、訪中インド人観光客は同4.9%増となった。また、海峡両岸(中国大陸部と台湾)の交流深化に伴い、大陸部を訪れる台湾からの観光客数は3.94%増加した。
インバウンド客の中国観光の主な目的は、▽文化・芸術▽文化遺産・古跡▽自然・風景▽グルメ・料理▽ショッピング▽祝祭日・イベント−−など。外国人観光客の76%は中国の代表的観光地として「万里の長城」を挙げ、故宮、黄河、楽山、長江三峡などの景色が印象に残ったとしている。また、インバウンド客の主な情報入手ルートはインターネットだった。