ロボット産業と言うと、ロボットが人の代わりになることを考えるだろう。しかしロボット専門家の席寧氏は、この観点は全面的ではないとしている。席氏は、「ロボットの応用は、人の能力の拡張につながる。ロボットは自動車産業に続き、新薬開発に進出することになる」と指摘する。科技日報が伝えた。
席氏は、「新薬開発の自動化の水準は低く、潜在的な高い価値を持つ。ロボットと自動化を新薬開発に活用し、今日の自動車産業のように広く普及させれば、5000-6000億の価値を生むことができる」と話した。
ロボット技術の発展に伴い、新薬開発においてマイクロ・ナノ・ロボットがかつてない強みを示すようになった。中国のナノ・ロボットの開発も、重大な進展を実現した。席氏の指導を受け、中国科学院瀋陽自動化研究所は数年前にナノ・ロボット研究チームと実験室を設置。また中国科学院上海薬物研究所、軍事医学科学院とナノ・ロボットの新薬開発における応用を開始した。
深セン市科学技術革新委員会の力強い支援を受け、席氏のチームは昨年深セン市で深セン市スマートロボット研究院を設立し、ナノ・ロボットの産業化を推進している。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月1日