中国の造船メーカーは第13次五カ年計画期間(2016-20年)、豪華客船建造技術の進展に取り組む。上海外高橋造船有限公司副総経理、江南長興重工総経理の陳軍氏はこのほど、上海市で開かれた2015年中国国際海事会展の席上で、「外高橋造船所はイタリアの造船メーカーと業務提携し、2017年より国産豪華客船の建造を開始し、2020年までに運営業者に交付する予定だ」と話した。
クルーズ旅行は近年、国内で急成長の傾向を示している。専門家は、クルーズ旅行に参加する中国人客は、2020年に延べ450万人、2030年に1750万人に達し、世界最大のクルーズ旅行市場の一つになると判断している。中国のクルーズ旅行市場は今後15-20年に渡り、年平均で約5隻の豪華客船を必要とする。
豪華客船の建造はこれまで、イタリア、ドイツ、フランスなどの欧州の造船メーカーが中心で、年間生産量はわずか8隻ほどだった。陳氏は、「世界の大型客船は毎年約7隻の更新、約6隻の追加を必要としており、計13隻に達する。2022年までに交付される客船の建造スペースはほぼすべて使われており、生産能力が著しく不足している」と説明した。
陳氏は、「外高橋造船所はすでに豪華客船プロジェクト部を設立しており、2016年から基本設計・生産設計を開始し、2017年に着工する予定だ。当社は10万トン級以上の大型豪華客船から着手し、かつ1隻の建造にとどまらない。中国市場の要素を鑑み、内装は中国らしさを強調し、北京の四合院や上海の石庫門の風格を持つ客室を提供する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年12月5日