〇AI大爆発の前夜を迎えた中国
劉東華氏は、「中国に限らず、世界規模で、今後5年から10年間は、我々企業にとって最大のチャンスが到来すると同時に、最大の苦境に陥る恐れもある。AI時代が急スピードでやって来るからだ」と指摘した。
劉氏は、「1956年に開催されたダートマス会議でAIという概念が生まれて以来、今年はちょうど60周年にあたる。中国の多くの企業は、長年の間、世界のAI主流圏に入ることができないでいた。だが、チャンスの時がやってきた。先端技術・バックグランド技術の基盤はほぼ確立している。よって、中国は今まさに、AIブーム前夜を迎えたといえよう」と続けた。
〇どのような仕事がAIに取って代わられるのか?
AI時代の到来によってもたらされる最も直接的で眼に見える変化は、人間が現在就いている様々な労働力がAIに取って代わられるということだ。の大ブームの基礎とすでに一応備
劉氏は、「今や、ロボットの認知力はますます高まっている。人間の眼は可視光線しか認識できないが、機械は赤外線を見ることができる。人間の耳が聞き取ることができるのは、50ヘルツから2万ヘルツの範囲に限られるが、機械は超音波を聴きとることができる。このように、機械が人間より高精度でこなすことができる仕事の分野は、どんどん拡大している」と感嘆しながら語った。
最新の予測によると、2018年までに、300万人の仕事が機械に取って代わられる見込みで、その職種は、簡単な業務だけではない。たとえば、文書管理者や薬剤師など、さらにはCEOのようなトップ職も、全職種の20%以上が、機械に取って代わられると予想されている。