崩壊の淵にある東芝 いかなる教訓を汲み取るか

崩壊の淵にある東芝 いかなる教訓を汲み取るか。

タグ: 東芝崩壊

発信時間: 2016-01-06 18:06:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

東芝は、日立と同様の問題を抱えていた。だが東芝は、赤字事業を断ち切る勇気を持つことができなかった。テレビや洗濯機、パソコンなどはいずれも市場に大きな影響力を持ち続けていた。収益は日に日に少なくなっていたが、いつかは奇跡が起こるだろうとの期待があった。これらの伝統事業を分離する話はあったが、行動に移されることはなかった。「日本経済新聞」に引用された業界関係者の言葉を借りれば、東芝は「20世紀型の事業構造から脱却するチャンスを失った」のである。

2015年7月に明らかになった東芝の会計問題は、泣き面に蜂のような騒ぎとなった。長年にわたって財務の虚偽記載を続け、利益の不正計上によって見かけの業績を保っていたという事実は、東芝の信用を著しく損なった。日本証券取引等監視委員会はすでに、東芝に73億7350万円の課徴金の納付を求める勧告を行っている。日本企業に対する過去最高の罰金となる。

国際金融危機に見舞われた2008年度、東芝の赤字は3988億円に膨らんでいた。もしもこの時に斜陽産業の分離を行っていれば、「第二の春」を迎えることができたかもしれない。だがその機会は失われてしまった。2014年度までに様々な努力を経て、東芝の赤字は378億円にまで下がったが、2015年度の損失は上述のように過去最高の5500億円にのぼった。東芝はもはや粉飾によって無事を装うことはできず、生き残ることができるかさえもが問題となっている。

     1   2   3   4    


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。