清華大学の中国・世界経済研究センターの主任である李稲葵氏は1月9日、中国経済は今年、底に達した後で徐々に上向き、2016年のGDP成長率は6.8%になると述べた。中国経済は少なくとも4つの優位性を持ち、依然として巨大なポテンシャルを持つとの見方を示した。
清華大学の中国・世界経済研究センター(CCWE)が主催する「第13次五カ年計画フォーラム」で李稲葵氏は、2016年の経済情勢について自身の考えを発表した。まとめると以下になる。1.固定資産投資は2015年と同様の動きとなり、10%前後の増加となる。2.広義のマネーサプライは2015年の増加率よりやや減少し、13.7%となる。3.消費は引き続き増加し、2016年の社会消費品の売上総額は前年比11%前後となる。4.生産能力が徐々に向上し、コモディティ価格が安定に向かうことから、2016年のCPIは前年比1.8%増加する。5.輸出入に関しては、輸出は依然として困難の中にあるが、世界経済が徐々に上向く中、2016年の輸出増加率は0.2%程度増加する。輸入はマイナス幅マイナス2.5%まで縮小する。
同氏はまた、今年が第13次五カ年計画の初年度であり、少なくとも4つの優位性があると述べた。