トップ10企業の中で注目すべきなのは中国国産ブランドの躍進である。今回、長安自動車と長城自動車がトップ10入りしたが、両企業の前年比成長率はいずれも2ケタで、長安自動車の30%を超える伸びはトップ10企業の中で特に際立った。SUV「哈弗(HAVAL)」の売れ行きが好調だった長城自動車は2015年、販売台数85万台の目標を達成し、成長率は17%に達した。高い市場の需要を背景として、長城自動車は2016年、販売台数95万台の目標を掲げる。
▽日系車の販売が大幅な成長
日系の自動車は2015年、「逆襲」を実現した。このうち「広汽本田」(ホンダ)の通年の販売台数と末端販売台数はいずれも、市場の動きに逆らう大幅な成長を記録した。販売台数は累計58万台で前年比20.8%増、末端販売台数は累計60.23万台で30.9%増となり、2015年の販売目標は達成された。
傘下の各車種のうち好調さが目立ったのは「雅閣(アコード)」で、通年の販売台数は12万8122台(同比18%増)、末端販売台数は14万560台(同比17%増)を記録し、広汽本田の通年販売目標達成にしっかりとした土台を築いた。「繽智(ヴェゼル)」がこれに続き、通年販売台数は12万6838台、末端販売台数は11万5749台で、SUV市場のダークホースとなった。