欧米・日本の金融政策の違いが世界にもたらす不確実性は高まっている。これについて米FRBは、はっきりと述べてはいないが、市場リスクへの懸念を表明した。FRBが17日に公表した今年1月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、利上げに慎重な態度を示す委員が増え、利上げ時期とペースについて各委員は、今後の経済・金融動向とそれらが中期的な経済見通しに与える影響に応じて変わるとの判断で一致した。
リスクの蓄積に直面するなか、各国の政策協調が重視される。今週には上海市で、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。参加国はこの機会を利用して、金融と為替政策をめぐって協調的行動をとり、経済の長期的な安定成長を妨げる通貨安競争を避けるべきだ。同時に、一部国家の責任回避や視線を逸らせるような動きに注意する必要もある。現在のような世界経済の情勢下で、システミックリスクが一旦形成されると、どの国も自国のことだけを考えることはできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月22日